開元院は古くから土岐氏の守護寺であったと伝えられており、寺伝によれば嘉吉3年(1443)当時の領主土岐頼元により開山されたと言われている。山門、本尊の観世音菩薩坐像、駕篭が県や市の文化財に指定されています。
静まりかえったある晩のこと、禅師は文机に向かって書き物をしていました。するとほっぺたに冷たいものが当たるのを感じました。「声を出すな、さわぐと切るぞ」 強盗が刀をあてています。「働かずに人の物をとろうとは、まことにはずかしいことじゃ。さっさとお帰り」と禅師は静かにさとしました。「説教を聞きにきたんじゃない」と賊は、禅師の首を切りおとしてしまいました。めぼしいものをかき集めて引き返そうとすると、切られたはずの禅師が静かに書き物をしています。「お前は何者だ」と禅師は聞きました。「さっき首を切りおとしたはずなのに…」「おお、そういえばさっき首すじに冷たいものがあたったようじゃが…」こう言いながら禅師はふところから持仏として持っていた毘沙門天を取り出すと、その首は後ろから切られていました。賊はひれ伏して念仏を唱えました。その後賊は禅師にさとされて弟子入りし、開元院三代目のお坊さんになりました。 |









宗派/曹洞宗(御本尊:聖観世音菩薩)
市・県指定有形文化財/聖観世音菩薩(文和5年(1356)
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