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金刀比羅神社 瑞浪市土岐町段

土岐町段 金刀比羅神社

瑞浪市土岐町3142
【祭神】大名持命
【境内社】山神神社二社・稲荷神社二社・氏神
【例祭日】10月第1日曜日
【由緒】創建年月日は不詳、讃岐国中野郡金刀比羅神社より勧請。その他縁由等は不詳。明治6年1月13日無格社に列せられた。祭神の御神徳が開拓の守護、五穀豊穣、農業、漁業の守護、航海安全、厄除開運、勝利などの広い範囲に及んでいることから、これらの御利益に授かろうと、お祀りしたものだと思われる。
(岐阜県神社名鑑より)

祭神 大名持命(おおなもちのみこと)
金刀比羅神社
瑞浪市土岐町3142番地(段)

神徳を拝して勧請
 創建年は不明ですが、文政8年(1825)に本殿を修理した棟札があり、又、金比羅宮、秋葉山と刻まれた文化5年(1808)の常夜燈が街道に建っていることから、これ以前から鎮座されていたことは確かです。
 段組十戸あまりの人たちで、讃岐国中野郡金刀比羅神社より勧請したと、いい伝えられています。
 祭神の御神徳が、開拓の守護、五穀豊穣、農業、漁業の守護、航海安全、厄除開運、勝利などの広い範囲におよんでいることから、これらのご利益を授かろうとお祀りしたものだと思われます。

神社は心の憩いの場
 南が開けた段丘の一段高い広場に、千木・勝男木(かつおぎ)の取り付けられた清楚な神明造りの本殿が祀られ、その左右に樹齢二百年あまりと思われる大きな杉の木が聳え立っています。
 ここは、段組の集落や田畑が、一望できる場所でしたが、今では木立と中央自動車道にさえぎられて視界がせまくなってしまったのは残念です。
 昔の人たちは、この清浄で眺めのよい金刀比羅様の前で、家内繁昌、五穀豊穣、除難を祈り、秋の祭りには家の繁栄や無事、それに豊作の喜びを神様に感謝し、組中みんなで賑やかにお祝いし楽しんだ姿が偲ばれて心あたたまる思いがします。
 棟札を並べてみると、文政8年の本殿改修に続いて天保6年(1835)に拝殿の建立、嘉永4年(1851)に本殿改修、明治19年に本殿拝殿の屋根葺替え、明治30年(1897)に拝殿改築、明治41年(1907)には本殿の改築と、わずか百年あまりの間に五回も改修・改築が繰り返されています。
 境内には、水鉢、村中安全の自然石燈籠、神前型燈籠一対、幟立三基の石造物が奉納されており、本殿の裏には山神、氏神、稲荷神社の石祠が祀られています。
 街道の常夜燈は大きな神前型で、礎石の表面に、蟻地獄状のくぼみが多くあります。これを見て、幼い頃の遊びに懐かしさを覚えられる人も少なくはないでしょう。
 昭和の初め頃までの秋祭には、笛に合わせた踊りの奉納、参詣者には、とりのこのふるいまいがあり、各地からの人で賑わったといいます。
 神社は、段組の人たちの神様への赤心の信仰の場であり、心安らぐ憩いの場であったのでしょう。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)


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