■ 下街道

白狐温泉 神明水 ヒトツバタゴ自生地 瑞浪市釜戸町

土岐川に面した神明水は、昔ケガをした白狐がこの泉に身を浸して治したという伝説があり、今なお湯治場の面影を残しています。泉質は単純炭酸泉でリュウマチ・高血圧・皮膚病などをはじめいろいろな病気に効くといわれ、昔からとても親しまれてきました。岐阜県の名水百選にも選ばれている名水です。

白狐温泉神明水 瑞浪市釜戸町

 土岐川に面した神明水は、昔ケガをした白狐がこの泉に浸して治したという伝説があり、今なお湯治場の面影を残しています。

 まるで綿雲を盛り上げたようなまっ白い花のかたまりが、若葉の森に浮かんでいます。
 有名なヒトッバタゴです。風もないのにその花びらが、一ひら二ひら舞いおちました。見ればそこに、とてもきれいな池があります。
 神明様の下の三つの岩を囲むように水をたたえる、広さ50㎡ばかりの池です。深さは大人の背丈程でしょうか。まるでパラオの海を見るような、淡青色に澄んだ神秘な池です。池の底の玉砂利のあちこちから、地の神がつぶやくように水泡がのぼり、岩の膚にはモズクのような湯あかがゆれています。温泉です。単純炭酸泉で、リュウマチ・高血圧・皮膚病をはじめ、いろんな病気に効くといわれ、この地方の人々には昔からとても親しまれてきました。
 この池には、こんな伝説があります。
『宝永(1704-11年)のころ、この里の天猷寺の住職大雲和尚が隠居して、ここに庵をつくり、大好きな彫りものにいそしんでいました。ある夜、和尚がふと気付くと、前の大岩のもとで、まっ白い狐がじっとうずくまっています。それが幾晩も続きましたが、ある日、その狐がまっ白いひげの老人となって現れ、「あの岩の下から霊泉が湧き、私はその泉で足のケガをなおしたところだ。」と教えてくれました。喜んだ和尚は、里の人と相談して、そこを掘りました。白狐の教えどおり、生温かい湯がこんこんと湧きました。』
 それから何百年、今も変わりなく湧き出ています。温泉の南には土岐川が絶景をつくり、つり橋観月橋からの眺めはとても見事です。旅館がわずか4~5軒というひなびた温泉ですが、瑞浪駅と釜戸駅との中間の19号線沿いという便利なところにあります。

(『岐阜県の名水』より)
※現在は、つり橋はありません。つり橋の支柱のみが残っています。

白狐温泉

 白狐にまつわる伝説を持った温泉で、その名を白狐温泉という。宝永3年(1706)天猷寺四世住職大雲和尚によって開湯され、別名神明湯ともいう。

(瑞浪市下街道マップより)

白狐温泉 湯本

 宝永4年(1707)天猷寺4代大雲和尚が猟師に足を撃たれた白狐
に教えられ、浴舎を建て、白狐温泉が開かれました。

(釜戸再発見mapより)

 宿白狐温泉の神明神社は霊泉池の直ぐ北側にあり、五月ならヒトツバダコが見事なことでしょう。この辺りは、白狐温泉十四景と呼ばれた名勝です。

 

 宿神明神社 祭神 天照大神 旧村社 最古棟札 元和三年(一六一七)三月造立 釜戸町宿
 元和三年西山氏によって造立され、寛永十四年の修理からは溝口氏が本願となり文化ごろから産土神として宿村中の祭祀となる。白狐温泉神明湯の守護神でもあり、寛永・慶安・寛文以降の棟札多数を存す。


 ヒトツバタゴは「一つ葉のタゴ」の意で、タゴはトネリコのことです。木犀科に属し別名をナンジャモンジャといい、新緑の5月、まるで雪をかぶった樹木のように純白の花がおおいかぶさりその景観は実に見事です。分布は国内では対馬と岐阜・愛知・長野の一部に限られ、その自生地は天然記念物に指定されています。

(みずなみ大好きより)

国指定天然記念物 ヒトツバタゴ自生地

指定日:1923年(大正12)年3月7日

ヒトツバタゴについて
◆学名:Chionanothus retusus(キオナンサスレツゥーサス)Lindley and Paxton,1853 ※Chionanthus:雪の花(ギリシャ語)
◆和名:ヒトツバタゴ ※一つ葉のタゴ(トネリコ)が名前の由来
◆地方名:ナンジャモンジャ
◆英語名:Japanese snow flower(ジャパニーズ・スノゥ・フラワー)
◆分布:長崎県・愛知県・岐阜県・長野県・中国・朝鮮半島の一部

 ヒトツバタゴは、モクセイ科に属する雌雄異株の落葉広葉樹です。主に水はけの良い場所に自生し、毎年5月上旬~中旬に白色で4つに深く裂けた形の花を枝先につけます。
 看板の後ろにあるヒトツバタゴは樹齢150年以上とみられ、ヒトツバタゴの中では長寿の部類にはいります。また、樹周(幹の周囲の長さ)は150cmを超え、このような大きさまで成長する例は少なく、岐阜県内では最大級であり、学術的に大変貴重です
 国内で自生しているヒトツバタゴは少なく、市内では他に3箇所が確認されているのみです。釜戸町のヒトツバタゴ自生地は1922年(大正11年)頃に波磨實太郎氏(岐阜県史跡名勝天然記念物調査会委員)によって調査され、大変希少な自生地であることが判明しました。その後、三好 学博士(現在の恵那市出身)の尽力により国の天然記念物に指定されました。

看板設置:瑞浪市教育委員会 2018年(平成30年)2月

(現地看板より)
※ヒトツバタゴの木は、もう1本ありましたが枯れてしまいました。

森前のヒトツバタゴ

・瑞浪市釜戸町森前 所有者:釜戸町宿区長
・樹齢150年 樹高15m 幹周120cm
・国天然記念物

 神明神社の社叢と百田の半原沢の断崖地に3本自生しています。
 5月中頃、木全体に雪をかぶったように、まっ白な花をつけ、周囲の新緑とのコントラストが特に見ごとです。
 別名ナンジャモンジャという名前の由来は、「あれは何の者だ」からきたとも言われ、国の天然記念物に指定されています。
 すぐ隣には、ケガをした白狐がキズを治したといういわれのある白狐温泉があり、その泉元として、木の根元から湧く神明の泉は、岐阜県の名水にも選ばれています。
 白狐温泉前から北へ3分歩いて、つり橋を渡ると、聖天様の大岩があり、これを右へ迂回して、地下道を抜けると神明泉につきます。この間5分、目の前に森前のヒトツバタゴが2本あり、ここから山手に10分登り、国道19号線沿いの半原沢に1本あります。

(『岐阜の名木名水』より)
※現在つり橋はありません。つり橋の支柱のみ残っています。

白狐温泉神明水 瑞浪市釜戸町

 土岐川に面した神明水は、昔ケガをした白狐がこの泉に浸して治したという伝説があり、今なお湯治場の面影を残しています。
 まるで綿雲を盛り上げたようなまっ白い花のかたまりが、若葉の森に浮かんでいます。
 有名なヒトッバタゴです。風もないのにその花びらが、一ひら二ひら舞いおちました。見ればそこに、とてもきれいな池があります。
神明様の下の三つの岩を囲むように水をたたえる、広さ50㎡ばかりの池です。深さは大人の背丈程でしょうか。まるでパラオの海を見るような、淡青色に澄んだ神秘な池です。池の底の玉砂利のあちこちから、地の神がつぶやくように水泡がのぼり、岩の膚にはモズクのような湯あかがゆれています。温泉です。単純炭酸泉で、リュウマチ・高血圧・皮膚病をはじめ、いろんな病気に効くといわれ、この地方の人々には昔からとても親しまれてきました。
 この池には、こんな伝説があります。
 『宝永(1704~11年)のころ、この里の天猷寺の住職大雲和尚が隠居して、ここに庵をつくり、大好きな彫りものにいそしんでいました。ある夜、和尚がふと気付くと、前の大岩のもとで、まっ白い狐がじっとうずくまっています。それが幾晩も続きましたが、ある日、その狐がまっ白いひげの老人となって現れ、「あの岩の下から霊泉が湧き、私はその泉で足のケガをなおしたところだ。」と教えてくれました。喜んだ和尚は、里の人と相談して、そこを掘りました。白狐の教えどおり、生温かい湯がこんこんと湧きました。』
 それから何百年、今も変わりなく湧き出ています。
 温泉の南には土岐川が絶景をつくり、つり橋観月橋からの眺めはとても見事です。旅館がわずか4~5軒(現在は営業1軒)というひなびた温泉ですが、瑞浪駅と釜戸駅との中間の19号線沿いという便利なところにあります。

(岐阜県の名水より)

天然記念物ヒトツバタゴ自生地

 釜戸町字森前、神明神社境内及び、その隣接地にあって、社叢2反1畝1ならびに字百田半原沢に沿う断崖地1畝11歩を指定区域と定め、大正12年、珍稀植物の所在地として、学術の研究に資するため、内務省から指定をうけた。
 ヒトツバタゴはモクセイ科に属し、ナンジャモンジャ、アンニャモンニャ、六道木等の異名があり、 ナンジャモンジャ、アンニャモンニャ
とは、名の知れない木のことをいったものです。この植物は、東洋の特産で、中華、朝鮮の一部に産する外、日本では対馬と、岐阜県の東部、愛知県の北部に限り自生し、頗る珍稀な種類に属します。開花期は五月中旬、白色、開花し始め、約1週間で落花します。そゐ盛りは、20日前後であって、いずれも雌を欠き、唯その痕跡を存します。 当地のものは、果実を結びません。
 尚、 ヒトツバタゴとハナノキは、 天然記念物の指定を受ける前に、各一本ずつ、釜戸小学校東の紀念碑のある所の南側に東、西にわけて移植してある。

(釜戸町誌 通史編より)

ヒトツバタゴ自生地(国指定)

・所在地:釜戸町823番地、678番地の3
・大正12年3月7日指定

 ヒトツバタゴはモクセイ科に属し、主として湿地に生える落葉樹で、「一つ葉のタゴ」を意味します。タゴはラケット用材として利用されることの多い、トネリコのことです。当地方では「ナンジャモンジャ」、「アンニャモンニャ」とも呼ばれ、新緑の5月にはまるで雪をかぶったように純白の花が覆いかぶさり、その景観は実に見事です。
 ヒトツバタゴの分布は東アジアに限られ、中国・朝鮮半島の一部と日本のみに見られます。国内では対馬と愛知県・岐阜県・長野県に限られ、自生地の少ないこと、学術上の分布範囲の面から保護されています。
 釜戸町字森前の神明神社社叢2,082.3㎡と、字百田の半原沢に沿う断崖地135.3㎡が指定区域となっています。

(瑞浪市の文化財より)

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