土岐町下沢 白山神社
瑞浪市土岐町4406
【祭神】白山比咩命
【境内社】愛宕神社・秋葉神社三社・八王子神社・金刀比羅神社・山神神社二柱
【例祭日】10月第3日曜日
【由緒】創建年月日は不詳。寛文7年(1667)12月18日再建。下沢、名滝、庄ケ洞、奥名の四ケ村の産土神社であったが、何時からか下沢区の産土様となる。下沢区の旧家に残されている古文書によれば、元和9年(1623)以前に白山神社は祀られていたことが窺える。
(岐阜県神社名鑑より)
祭神 白山比咩命(しらやまひめのみこと)
白山神社
瑞浪市土岐町4406番地(下沢)
歴史を語る境内と神殿
「白山神社」の額が付いた明神鳥居(明治41年建立)をくぐって進むと、右手に享和2年(1802)下沢念仏連中から奉納された猫足の大きな秋葉燈籠が見えます。
正面に大正2年再建という拝殿があり、左右に元禄、享保、弘化等江戸時代に建立されたいくつかの燈籠が並べられ、文化6年(1809)銘の水盤も奉納されています。燈籠には社僧の名を記したものもあり、歴史を感じさせられます。
本殿は立派な三社造で、平成八年に屋根が葺き替えられて朱の色も新しく、両袖には珍しい瓦焼きのどっしりとした狛犬(明治16年奉納)が置かれています。
昔は川南四ヶ村の産土様
創建を記した棟札は見当たりませんが、実相院(現下沢の鈴木家)に残されている古文書から、元和9年(1623)以前に白山神社が祀られていたことをうかがうことができます。
現存する最古の棟札は、寛文7年(1667)下沢、庄ヶ洞、名滝、奥名の四村中による再建を記したもので、当時は四ヶ村の産土神社だったでしょうが、何時からか下沢区の産土様となりました。
霊験あらたかな雨乞い祭
古老の話によりますと、日照り続きで水不足に悩んだ時には、四ヶ村の役員で雨乞いを決め、本殿に祀られている曼陀羅八大龍王の力に縋ったということです。
神職を先頭にして、御輿台に乗せた曼陀羅八大龍王の後へ各家々から集まった人々が列をなして続き、四ヶ村内を巡り歩いて雨乞いをしました。
この雨乞い祭をして、雨の降らなかったことは一度たりともなかったといわれ、先の戦中まで行われていました。
例祭の変遷
昔の10月の例祭には、南四組からの人々と花馬が出て、たいそう賑わったということです。
現在では、花馬奉納はなく、神事のあと境内の庭で下沢区の人達による直会が催され、続いて子供御輿が区内を巡行しています。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)
下沢白山神社
下沢白山神社の創建年月は不詳ですが、寛文7年(1667)12月に再興されたと記録にあります。
元々は、下沢・名滝・奥名・庄ケ洞の4地区の守護神として護って来た
ようですが、太平洋戦争終戦後間もなく、名滝・奥名・庄ケ洞の地区が維持管理を下沢地区に譲り、以後下沢の守護神として、境内にある7神(若宮神社・愛宕神社・秋葉神社3社・金毘羅神社・八王子神社)の祭礼が行われています。
(土岐地区 郷土再発見より)
灯籠
土岐町下沢白山神社
(元禄十二・一六九九・単・角)
(享保六・一七二一・単・角・奉寄進稲垣氏重治)
(享保二十・一七三五・単・角・下沢・名滝・奥名・庄ヶ洞中)
(享和二・一八〇二・秋葉大権現・下沢念仏中・カエル股)
享和二年(一八〇二)の下沢白山神社前のものは蛙股の基礎である。
下沢白山神社
祭神 白山比咩命 旧村社 最古棟札 寛文七年(一六六七)十二月再建 土岐町下沢
元和九年(一六二三)創建というも今棟札見えず、寛文七年下沢・庄ケ洞・名滝・奥名の村中により再建の棟札あり、享保年中持法院・大桑院・地福院・宝明院・寿仙院・秀養院らの社僧名あり、桜堂法明寺下の各坊僧か。明治十六年の瓦製および破損の陶製狛犬各一対あり。
下沢白山神社の狛犬は、鵜飼・稲垣氏奉納による「大草水野小三郎作」。