山神は、山の入ロ、山中の道の分岐点、老大木の下などに、山の安全と山で働く人びとの安全を願って建てられたもので、造立者は山に関係のある人たちのようである。山神の石祠が群立している所は、山之田上馬場薬師堂の前と萩原斧池の御鍬神社境内である。
山神祠 流造型
萩原斧池御鍬神社境内 H 54cm 刻銘 山神 紀年銘 なし
山神祠 流造型
萩原斧池御鍬神社境内 H 51cm 室部に山神 紀年銘 なし
山神祠 切妻型
萩原斧池御鍬神社境内 各祠 H 約41cm 刻銘 各石祠共 山神 紀年銘 なし
水神塔 自然石
萩原斧池御鍬神社境内 H 24cm W 15cm D 12cm 刻銘 水神 明治二巳(1869)四月 日
(稲津の石造物より)
御鍬様
御神体は鍬の形をした木の枝であるといわれる。伊勢の御鍬山、農業の神、豊受大神を祀る祠がある。この一角には山神祠・水神塔・馬頭観世音立像等が祀られている。毎年二月上旬の日曜日には、地域の人達によって御鍬様の祭りが行われている。
(『萩原郷土史 水穴』より)
馬頭観音
稲津町萩原河原辻(文政13・1830・立・一面二臂・旧中央街道沿)