神明大杉モニュメント完成
2020年7月に豪雨により倒木してしまった神明大杉がモニュメントとなり、もう一度立ち上がりました。
2022年3月27日には神明大杉再生活用事業の完成式典が開催され、大杉のしめ縄かけ式や式典、大湫公民館では大杉で作ったエレキギターの演奏などの大杉楽器演奏会が開催されました。
大湫 神明神社
2020年7月11日夜、 何度も落雷に打たれながらも、強く立ち続けていた 神明神社の御神木の大杉が が大雨の影響で倒れてしまいました。倒れた方向にイチョウの木があり、そこにもたれながらゆっくりと倒れていったようです。人的被害もなく民家の一部をかすめましたが、被害の少ない絶妙な角度で倒れたように見えます。
瑞浪市大湫町398
【祭神】天照大神・仁徳天皇
【例祭日】10月第1日曜日
【由緒】棟札は中山道大湫宿発足直後の慶長13年(1608)の再建札を最古のものとして正保・寛文以降の三十余枚が大切に保存されており、約四百年に及ぶ長い間の神明神社に対する宿民の崇敬の模様を詳細に知ることができ、貴重である。御神木「大湫神明神社の大杉」は目通りの太さ約11メートル・樹齢670年という県・市指定の天然記念物でしたが、2021年に倒木しモニュメントとして整備されました。又その大杉の元には、こんこんと湧き出る二つの泉水があり、宿時代から「神明の泉」と呼ばれ、宿民や旅人たちに利用された泉がある。
(岐阜県神社名鑑より)
祭神 天照大神(あまてらすおおみかみ) 仁徳天皇(じんとくてんのう)
神明神社
瑞浪市大湫町398番地
宿の守護杜・大杉と泉水
中山道大湫宿の町並みのほぼ中央部北側にあり、その目印は何といっても大空に聳え立っている御神木「大湫神明神社の大杉」です。
この神明神社の大杉は目通りの太さ11メートル、樹高60メートル、樹齢670年という県市指定の天然記念物で、太田南敏(おおたなんぽ)(蜀山人[しょくさんじん])の壬戌紀行にも「駅の中なる左の方に大きなる杉の木ありその元に神明の宮を建つ」とある宿時代以来の名物で、2021年に倒木するもモニュメントとなり現在も町のシンボルです。
またその大杉の元には、いまもこんこんと湧き出ている二つの泉水があり、これも宿時代から「神明の泉」と呼ばれて宿民や旅人たちに利用されてきた名物の泉です。
神社はそんな大杉や泉に守られる様な姿で一段高い神域に鎮座し、本殿は間口2.3メートル、拝殿は間口5.6メートルでともに銅板葺。下段境内地には神輿蔵・山車庫があり、末社の若宮八幡・津島両社と共に町民の心の拠りり所として崇敬を受けています。
また棟札は宿発足直後の慶長13年(1608)の再建札を最古のものとして正保・寛文以降の三十余枚が大切に保存されており、約四百年に及ぶ長い間の神明神社に対する宿民の崇敬の模様を詳細に知ることができ貴重です。
現在の例祭日は10月第一日曜日で、神事は宿時代以来の古式通りに大湫白山神社との合祭形式で神楽・神事のあと、囃子連中を乗せた山車が車力連中の手で先導となり、両神社の御神体を奉じた神輿が宿内往還を臨幸するという祭礼行事ですが、近年では町民に限らず、町外からの見物客もあり盛大に行われています。
また昭和60年秋には氏子の熱意によって本殿の改修と共に拝殿・狛犬・燈籠・水盤・玉垣などの造立・整備工事が本格的に行われてすっかり神域が整えられ、現在では大杉・泉水と共に大湫宿の名所の一つとして中山道探訪者からも崇敬を受けている神社です。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)
大湫宿があった頃よりももっと昔のこと、この地区には沼地が多いのに良い水のわく泉がありませんでした。 飲み水に困った村人たちは神明様へ願をかけました。「どうか、良い水をください」と一心にお祈りをしました。 21日目の朝、社の前にそびえる杉のこずえから一匹のまっ白い蛇がおりてきて、杉の根本の石の間へ首をつっこむと腹の下からチョロチョロと水が流れ出しました。村の人はおどりあがって喜びました。今も杉の根元から泉がこんこんとわきでています。 |
●この昔話は、「ふるさと瑞浪」のお話のあらすじを短くして掲載しています。