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若宮神社 瑞浪市土岐町一日市場

土岐町一日市場 若宮神社

瑞浪市土岐町692
【祭神】大鷦鷯命
【例祭日】10月第2日曜日
【由緒】創祀不詳であるが、天正2年(1574)8月13日修復。天皇は博愛の御心深く、民の辛苦を憐れみなさって、農産興隆に大御心を注ぎなさる大神であり、朝野の崇敬最も篤き祭神である。
 この若宮神社は、土岐氏勧請の神社とも伝えられている古社で、現存最古の棟札は「延宝4年(1676)奉建立若宮社堂為二世安楽也」と記されたもので、以後末社建立や屋根の葺替えに伴うものが数多くある。
 寛保元年(1741)大水で社殿流失、2年後に再建したともいわれているが、現社殿は天保15年(1844)天徳山正源寺の鎮守として再建されたものである。
(岐阜県神社名鑑より)

祭神 大鷦鷯命(おおささぎのみこと)
若宮神社
瑞浪市土岐町692番地(一日市場)

一日市場村村民結束の杜
 江戸時代、一日市場村は岩村領、木曽領(山村領)久々利領(千村領)に三分されていました。その石高は次の通りで、岩村領が大部分でした。
  岩村領 二〇二石〇四七
  山村領  二五石一〇〇
  千村領  二五石一〇〇
 しかし、一日市場の人々は同じ村の者としてこの神社を鎮守と仰ぎ、事あればここに集まって相談したり祈願したりしていました。
 それは、現在所蔵されている21枚の棟札の多くに、岩村領庄屋某、木曽領庄屋某、久々利領庄屋某と三人の庄屋の名が連記されていることからはっきり知ることができます。
 それらの札の中に、当時の人々の暮らしの一端を伝える山争いの勝利を祈願した珍しいものがあります。
 昔の人々にとって、緑肥として山草を採り、材木や薪炭を作るための雑木を得ることは生命にかかわる重大事で、瑞浪市史によると、一日市場村が関与した山論は江戸時代以前から寛政(1790年代)の初めまでに少くとも数回はあったようです。この札には年代が記してありませんので、何時のものかわかりませんが中大祓(なかとみはらえ)百座の文字から人々の切なる祈りが感じられます。
 なお、中臣祓というのは神道の祈祷でもっとも大切にされている祓えの詞です。

現社殿は天保15年の再建
 若宮神社は、土岐氏勧請の神社とも伝えられている古社ですが、現存最古の棟札は延宝4年(1676)奉建立若宮社堂為二世安楽也と記されたもので、以後末社建立や屋根の葺替えに伴うものがたくさんあります。
 寛保元年(1741)大水で社殿流失、2年後に再建したともいわれていますが、現社殿は天保15年(1844)天徳山正源寺の鎮守として再建されたものです。
 今は、小さな森にひっそりと鎮まりますこの若宮神社が、先人達の生命をかけた結束の杜であったことを考えると静寂の中に古人の声を聴くような気がいたします。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)


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