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八幡神社 瑞浪市日吉町平岩

 創立年代はわかりませんが、万治3年(1660)の棟札に「本願人濃州可児郡久々利村山村善右衛門尉円義」と記されていますから、関ヶ原合戦後、平岩を治めることになった山村氏が、武運長久と子孫繁栄、そして氏子の繁昌息災を祈願してここに八幡神を祀ったことがわかります。

 石段上り口の右にちょっと珍しい碑が建っています。上に忠勲不朽(ちゅうくんふきゅう)と彫り、下の方に軍人の騎馬姿が浮彫りされていますが、これは明治25年(1892)単騎シベリアを横断して世界の注目を浴びた福島安正中佐の勇姿で、日清戦争従軍の兵士を称えた碑です。

平岩 八幡神社 岐阜県 瑞浪市

 福島大将が後年この中山道を通行した時、この泉にて愛馬に水を与えました。それが「馬水池」として残っています。

馬水池と馬頭観音 岐阜県瑞浪市





日吉町平岩 八幡神社

瑞浪市日吉町9031
【祭神】応神天皇・神功皇后・比咩大神
【境内社】稲荷神社・神明神社・津島神社
【例祭日】10月中旬
【由緒】創立年月不詳であるが、万治3年(1660)正月7日の棟札がある。古来村社。更に明治6年5月15日村社の格に列した。昭和21年政教分離により村社の社格自然消滅。神社本庁所属として今日に至る。鳥居、社標、水盤、燈籠、狛犬、玉垣、石段等平成御大典記念として整備。平成15年に本殿、幣殿の覆殿が新築された。
(岐阜県神社名鑑より)


祭神 応神天皇(おうじんてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)比咩大神
八幡神社
瑞浪市日吉町9031番地(平岩)

巨岩重畳巌頭露出(きょがんちょうじょうがんとうろしゅつ)の境内
 創立年代はわかりませんが、万治3年(1660)の棟札に奉建立八幡大菩薩社頭安全諸願成就攸・本願人濃州可児郡久々利村山村善右衛門尉円義と記されていますから、関ヶ原合戦後、平岩を治めることになった山村氏が、武運長久と子孫繁栄、そして氏子の繁昌息災を祈願してここに八幡神を祀ったことがわかります。
 隣接する松野区にも八幡神社がありますが、そこは千村氏の知行であったため、願主が千村氏となっています。
 さて、平岩の地名はこの八幡神社の東にある巨岩を平岩と呼んだところから出たものと言われていますが、八幡神社の境内にも大きな岩がたくさん顔を出しているので、おそらく土の下は巨岩重畳山を成していると考えられます。
 思うに、八幡神社の祀られる前から、古人はここを聖地として祭を行っていたのではないでしょうか。
 鳥居は、市内でも数の少ない台輪鳥居で大正九年の建立、石段上り口の右にちょっと珍しい碑が建っています。上に忠勲不朽(ちゅうくんふきゅう)と彫り、下の方に軍人の騎馬姿が浮彫りされていますが、これは明治25年(1892)単騎シベリアを横断して世界の注目を浴びた福島安正中佐の勇姿で、日清戦争従軍の兵士を称えた碑です。
 社殿に至るまでの石段約二百段は、平成の御大典を契機に年々改修され、平成八年に工事を終えました。
 しかし、秋の例祭には石段から少し離れた坂道を、道行の笛、太鼓に合わせ行列を作って上っていきます。
 この笛、太鼓は、神事の中の献饌(けんせん)、撤饌(てっせん)の時にも奏せられ、清々しく厳粛な空気が社殿内外を包むのです。
 社殿の下の広場には、昔花馬が出ていましたが、今は子供御輿がここでお払いを受け氏子の家々へと出ていきます。
 本殿は間口四尺、奥行四尺の桧皮葺流造ですが、屋根が傷み、今は覆殿の中にあります。
 境内末社に稲荷神社、神明神社、津島神社の三社があり、7月の津島神社例祭の夜は、平岩区民総出で、鳥居前の広場に提灯を巡らし、盛大な盆踊りが行われ、夜店も出て賑わいます。こうした行事が、子供達の心にふるさとの伝統を根づかせていることでしょう。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)


境内灯篭

日吉町平岩八幡神社(宝暦三頃・対・円・笠が屋根型・竿は古いもの)

 平岩八幡神社のもの、さらに灯篭の製作費と見られる「八幡宮灯明料金二両二分 山田村岩島 土屋氏・猿子村小木曾氏」とある

日吉町平岩八幡神社(安永七・一七七八・対・円・御神前・孫中)

 平岩八幡の安永七年(一七七八)のものなどは竹状竿(節)でなく直円状竿であること

 小里八幡神社の安永八年の一対は笠部が屋根型につくられている珍しいもので、市内では日吉町平岩八幡神社の一対(境内灯篭)とともに二例だけの様式のものとして特別記されます。

(ふるさとの石碑と灯篭より)


平岩八幡神社 祭神 応神天皇 神功皇后 白山比咩命 旧村社 最古棟札 万治三年(一六六〇)正月建立 日吉町平岩

 万治三年領主山村善右衛門(八郎左衛門・五百石 久々里)により建立、以降産土神として村民により奉祀、正徳・寛保・宝暦以降の棟札を有し、山村氏本願のもの四枚あり。

(瑞浪市史 歴史編より)

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