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八王子神社 瑞浪市日吉町宿洞

日吉町宿洞 八王子神社

瑞浪市日吉町5686
【祭神】多紀理比売神・天穂日神・狭依比売命・天津彦根命・多岐都比売命・活津彦根神・天忍穂耳神・熊野久須毘命
【例祭日】10月中旬日曜日
【由緒】創立年月不詳。古来村社。更に明治6年5月15日村社の格に列した。
(岐阜県神社名鑑より)

祭神 多紀理毘賣命(たきりひめのみこと)他七神
八王子神社
瑞浪市日吉町5684番地(宿洞)

文化2年建立の台輪(だいわ)鳥居
 八王子神社の所在を示すものは文化2年(1805)建立の台輪鳥居です。この鳥居は柱の上端に輪のついているのが特徴で、京都の稲荷神社にみられるところから稲荷鳥居とも呼ばれています。
 市内には石造の台輪鳥居が四門ありますが、この鳥居は月吉の若宮八幡神社の寛延元年(1748)のものに次ぐ古い鳥居です。
 なお、昔は現在道路になっている所に馬場がありました。

岩山の上の社殿
 このあたりは、大きな岩の露出した岩山で、石段や社殿のまわりに岩が重なり合っていますが、そこにうまく平地を造って社殿が建てられています。本殿の横に大きな双生の桧があり、根でぐるりと岩を抱えて立っているのも岩山ならではのことでしょう。
 一番古い棟札には、奉造上葺八王子社内安全氏子繁昌處延享2年(1745)と書いてありますから、おそらく江戸時代中期に建てられたものと考えられ、庄屋市兵衛、庄屋半六と二人の名が並べてありますので、社別当と一体で八王子神社を祀っていたことがわかります。
 本殿は柿葺流造で覆殿の中にあり、末社四社が傍にあります。
 拝殿は昭和49年に氏子の浄財で改築されています。

祭神八王子のこと
 八王子というのは、天照大御神の弟神、素盞嗚命が、決して姉神に迷惑をかけるようなことはしないという証明をされた時、天照大御神が素盞嗚命の剣をもらって噛み砕き、吹き出された息の中からお生まれになった三神の女神と、素盞嗚命が姉神の珠をいただいて噛み砕き、吹き出された息の中からお生まれになった五神の男神、合わせて八神のことです。
 素盞嗚命は、自分の剣から生まれた神がやさしい女神であったことから、荒々しい心を持っていないことを証明されました。
 例祭に三ッ獅子奉納
 宿洞には三ッ獅子(雄二・雌一)と呼ばれる獅子舞が伝えられており、八王子神社と津島神社(社別当)、旧郷社酒波神社の例祭に奉納されます。この獅子舞は、江戸時代の末頃に始まったもので、現在市の文化財に指定されています。
 先の大戦中、地区の若者が三人だけになってしまったが、それでもその三人でやり通したことがあったと、回想される程伝統ある獅子舞です。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)

宿洞 八王子神社 岐阜県 瑞浪市 日吉町宿洞

日吉町宿洞八王子神社(宝暦七・一七五七・単・円・丁丑十一月)

日吉町宿洞八王子神社(文化二・一八〇五・稲荷型・一の鳥居)

 宿洞八王子神社のものには「文化二年」と造立年が刻銘されており、仲々美しい姿のものです。

(ふるさとの石碑と灯篭より)

一七四五 延享二 八王子神社再建(日吉町宿洞)

宿洞八王子神社

 祭神 多紀理昆売命ほか 八王子八神ほか 旧村社
 最古棟札 延享二年(一七四五)五月再建 日吉町宿洞
 延享二年村中により上葺の棟札あるもそれ以前の建立期について今は不詳。寛政・享和・文化の棟札残る。

蚕受神社碑

 「蚕神」はオシラサマ、オシラ神などと呼ばれ、江戸末期から大正期にかけて愛知・長野・山梨などの養蚕県での造立が見られる碑です。
 瑞浪市でも、明治初年から養蚕・製糸が普及し、特に明治二十年代から昭和三十年代までは県下でも屈指の製糸地区でもありましたから、蚕神祠の建立例が数例見られます。
 日吉町宿洞八王寺神社には「蚕受神社」のマユ形の碑があります。

(ふるさとの石碑と灯篭より)


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