小里 八幡神社
祭神 譽田別命(ほむだわけのみこと)
八幡神社
瑞浪市稲津町小里623番地
お宮は稲津文化の発祥地
参道入口に立派な石の両部鳥居が立っています。
これは、延享5年(1748)に建立された欅材の両部鳥居が年を経て朽ちてきたため、昭和55年に再建されたもので、その経過が傍らの石碑にきざまれております。
鳥居をくぐって進みますと、石臼が沢山参道に敷きつめてあります。 二の鳥居の左側に紀恩碑がたてられていますが、これは天保元年(1830)から明治五年学制が発布されるまで、この八幡神社の拝殿を教室に充て、水野稲美宮司が先生で児童を教育された、 その教え子達が成人して明治31年に建立した碑であります。稲津町の文化はこのお宮さんからスタートしました。
由緒は
一番古いと思われる棟札に建長5年(1253) 「奉再建御本堂八幡大菩薩○○所」 と、その裏に承元元丁卯年(1207)とあり、次に古い棟札は、慶長15年(1610)には土岐氏に縁りある和田頼達が修造したと記してあります。
貴重な神宝の数々
元和7年(1621)以降の棟札が80枚余あります。
明治以前の棟札には、八幡宮別当又は社僧と書いてありますので近くにお寺(今はありませんが仙寿院、円福寺の名が見えます)があったと思われます。
神宝の欅材の狛犬一対は、瑞浪市に三対しかない貴重な逸品の一つです。 又御神刀は、備州長船住祐定、永禄2年(1559)8月吉日と刻んでありこれまた逸品です。 そのほか神鏡が数枚保存されております。
残したい神事
梵天(ぼんてん)を奉納する神事が古くから続いております。 梵天とは仏法を守護する神様とも言われています。小形の米俵三俵の上に大きな御幣(ごへい)を立て、神輿にしたてて、多勢の氏子が威勢よく担いで例祭に奉納されています。古くからの行事が氏子等交替で行われております。いつまでも続けてほしい神事です。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)
【例祭日】10月第2日曜日
【由緒】承元元年(1207)創立。
【末社】恵比寿神社・神明神社・御鍬神社
(岐阜県神社名鑑より)