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耳木神社(みみのきじんじゃ)
瑞浪市土岐町476-1
【祭神】高御産巣日之神
【例祭日】4月第1日曜日
【由緒】常盤姫の哀話のお社。珍しい名前の神社で、次のような言い伝えがある。今から約700年程前、明智の豪族の娘 常盤姫がこの地を領していた土岐頼兼の妻となったが、ある時、姫の衣擦れの音をおならの音と聞き違えた家臣達から嘲笑を受け、それを苦にして川に身を投げてしまった。その時、杉の若木を切って杖にしていたのを川岸に突き刺しておき、それが根づいたのを見て、人々は姫の潔白を知ったのである。そして自分たちの耳の誤りを深く恥じ、そこに耳木神社を建てた。祭神は高御産巣日之神(たかみむすびのかみ)という古事記の最初に出てくる神で、「天文9年(1540)奉上葺耳木大明神」の棟札があることから、ずいぶん古い由緒をもつ神社ということが言える。
(『岐阜県神社名鑑』より)
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祭神 高御産巣日之神(たかみむすびのかみ)
耳木神社
瑞浪市土岐町476番地の1
錐(きり)を納めて願いごと
耳木神社は、瑞浪駅の北、水ノ木の旧道に沿った小高い所に祀られています。
小さなお社ですが、市内は勿論、土岐市、名古屋市などからもよくお詣りがあります。
神前にはたくさんの錐が奉納されていて、中には「耳の病が治りますように」と願い事を書いたものも見えます。錐を納めて祈願するようになったのはいつの頃かわからないようですが、「耳の通りがよくなるように」との願いがこめられているのです。
常磐姫の哀話に因むお社
耳木神社というのは珍しい名前の神社ですが、それには次のような言い伝えがあります。
今から約七百年程前、明智の豪族の娘、常磐姫がこの地を領していた土岐頼兼の妻となりました。
或る時、姫の衣擦れの音をおならの音と聞き違えた家臣達から嘲笑を受け、それを苦にして川に身を投げてしまいました。その時、杉の若木を切って杖にしていたのを川岸に突きさして置いたのですが、それが根づいたのを見て、人々は姫の潔白を知ったのです。そして自分たちの耳の誤りを深く恥じ、そこに耳木神社を建てたというのです。
祭神は、高御産巣日之神という古事記の最初に出てくる神で、天文9年(1540)奉上葺耳木大明神の棟札があるところから考えるとずいぶん古い由緒をもつ神社ということが言えるでしょう。
明治時代末に大改修
江戸時代にも社殿の立て替えや屋根の葺き替えをした記録がいくつか残っていますが、明治44年、時の土岐郡長山内権次郎の許可を得て、社殿再建と境内の大改修がなされました。その折の寄附者名を彫った立派な石碑が二基建てられています。そこには、旧土岐郡内の多くの町村をはじめ、加茂郡や名古屋市の人の名がたくさん記されており広範囲に崇敬者のあったことがわかります。
なお、先の常磐姫伝説にある通り、元は川のほとりに建てられていたものが、いつの頃か現在地に移されたといわれていますがさだかではありません。
この耳木神社は、耳の病を直していただくだけでなく、ものを正しく聞くことの大切さを教えて下さる神社でもあります。
(『瑞浪市の神社』より 平成10年)