稲荷山 日本廻国碑
文政四年(1817)
公文垣内の稲荷山麓のものは、一面加工の自然石碑のものですが、正面に「奉納大乗妙典六十六部 日本廻国 天下泰平国土安全」 とあるほか、同行の五人が「土岐郡小田村 弥七」を筆頭に「遠州壱岐郡(静岡県)相参右衛門・備中後月郡(岡山県)松之助・肥前松浦郡(佐賀・長崎県)直治郎・光山」とあり、どういう因縁でか他国生まれの同志五人が励まし合って廻国した当時の廻国者達の様子が知れる貴重な造立例で「出羽庄内郡清原村(山形県)」などとも刻まれていて、やはり出羽国までも行っていることがわかります。