津島神社
尾張津島神社、京都八坂神社、東京天王社の分祀である。
十二世紀後半より津島神社として文献に、また室町時代より牛頭天王社津島様と呼ばれる。
牛頭天王は朝鮮新羅(しらぎ)の牛頭山(ごすさん)の神、インド祇園精舎の守護神、地獄の忿怒(ふんど)鬼神の変化等と伝えられるが本来は防疫の大神である。
牛頭天王が旅は飢え、金持ちの巨里将来(きょりしょうらい)に宿を乞うたがことわられ、弟の蘇民将来に迎えられて、わらのふとんにアワの飯をごちそうになる。その礼に護符を与え、旅の災いと厄病が発生してもこれをもつ者は助かると告げた。
以来この護符を「蘇民将来(そみんしょうらい)」と呼び厄病除けは勿論、交通安全の護符として信仰される。
「蘇民将来」の希望者は細久手宿郵便局へ
(現地看板より)
津島神社祭を「祇園祭」と云う、この日部落境の辺の道の両側に笹竹を立てそれにシメ縄を張り邪気悪病が他部落より浸入するを防ぐと云う行事がある。一般には笹竹に赤提灯を釣るし戸毎に立てる、所謂「提灯祭」である。二十二夜(又は二十三夜)に月待を行う、「お立ち待ち」と云う立願行事である。この津島祭と月待が夏の祭りである。