田高戸弘法堂と石仏群　岐阜県 瑞浪市 日吉町

田高戸弘法堂と石仏群　岐阜県 瑞浪市 日吉町

　　田高戸弘法堂には、元禄10年（1697）の名号碑があります。名号碑というのは、「南無阿弥陀仏」の六文字を塔碑に刻んで、これを「仏」としたり、仏の供養塔としたりしたものです。

名号碑

日吉町田高戸公民館（元禄十・一六九七・箱型・元禄十丁丑年八月十五日）

聖号碑

日吉町田高戸公民館（元禄三・一六九〇・箱型塔・大慈悲観音菩薩・講中）

西国三十三観音霊場順拝記念碑

日吉町田高戸公民館（明治二十四・一八九一・角塔・西国三十三所祈願・村中安全）

　全市的に見ても古いものとしては、地蔵では深沢切山に延宝５年（1677）、名号碑では細久手庚申堂に寛文12年（1672）、田高戸公民館に元禄10年（1697）のものがあり、種類別でも半原小旗の享保18年（1733）の馬頭、細久手庚申堂の同５年（1720）の如意輪などがあり、年代的にも種類的にも石造物の宝庫といえます。

三十三所観音供養（文字）碑

日吉町田高戸公民館（明治二十四・一八九一・文字碑・西国三十三所祈願村安全）

　日吉町田高戸のものには「小栗・板橋氏」の名が刻まれていて順拝記念碑を兼ねているのかも知れません。