



大牧元地蔵本尊「伽羅仏」
夢窓国師創建小堂の後の中世の代官寺が廃絶し、元禄十六年(一七〇三年)太田の祐泉寺より聾堂(ろうどう)和尚徒弟祖元和尚が来て、地蔵寺として再建し地蔵菩薩を本尊としたが、天保年間以降無住となって、明治に至り廃絶し、普済寺に合併したという。
その後、地蔵堂を再建して本尊を祀った。世に伽羅仏といい、今は大牧の集会所に祀り、お詣りしている。仏像は身の丈二尺三寸一分で、材は伽羅というが風化もひどく断定できない。
寺の旧跡は、大牧地区の墓地となっている。
讀誦(どくじゅ)塔
法華経三千部読論塔(稲津町 大牧地蔵堂)
讀誦塔は、経典供養塔の主流をなすものと言われている。
元来経典は讀誦することを目的とししているものであり讀誦することが仏道修行の一つであり、それによって心の安らぎを得供養の目的を果たせ
られる功が得られると言うのである。
この讀誦塔は元光山寺地蔵寺(今の大牧墓地)にありましたが大牧クラブを建てた頃この地に移しました。
地蔵菩薩石像
稲津町萩原大牧地蔵堂(文政二・一八一九・丸・立・右錫杖・左宝珠)
大牧地蔵堂の文政二年のものは丸彫り立像で美しい像容です。
弘法大師
稲津町萩原大牧地蔵(浮彫・坐・笠付塔に浮彫)
大牧地蔵堂のものは、笠付石塔に浮彫りされた珍らしい造立例のものです。