




小高弘法堂の石仏群 日吉町本郷
市内各所の観音堂・弘法堂などの境内にはいずれも石仏・石造物群がみられ、庶民信仰の遺物として貴重である。この小高弘法堂境内には三十三観音をはじめ地蔵・観音・石造物群のほか俳聖句碑・寸芝の青葉塚らもありそのうちの代表的場所としてあげられる。
小高弘法堂には、正徳五年(一七一五)以降の三十三仏、宝暦十二年(一七四八)の芭蕉供養旬碑ほか石造物群があり、辻には安政七年(万延元年・一八六〇)の「右ハかまど大くて」の道標もあってこの小高道が釜戸への旧中街道として使用されていたことを立証しており、さらにツバクロ口の嘉永二年(一八四九)巡国碑には「右釜戸道 左日宮道」とあり、小高道・日宮道がここで合していたことを教えている。
(瑞浪市史 歴史編より)