■ 伝説, ■屏風山, ○ 稲津地区

黒ノ田の大ツガ

「おい、つだへんび見にいこか」「うん、いこ、いこ」 屏風山の三角殿から北の斜面を少し下ったところに、大きなツガの木がありました。ひとかたまりに3本生えていて、その中の1本は根本からすぐ枝分かれし、その下から数えて3本目の枝のところに大きなうつろがあってそこがつだへんびの巣になっていました。子どもたちはおそるおそる近づくと、小石を拾って穴へ投げこみました。「うわぁ、でた」子どもたちがパッととびすさると目の前へみそすりのめぐり棒のように、太短い蛇がころげ落ちました。体が短いために蛇行はできません。ごとごとと落ち葉の上を転げるように逃げ、近くの茂みの中へかくれました。「また、でた」さっきよりももっと太い蛇です。こうして5匹のつだへんびが逃げ終わると「ほおっ」と息をして顔を見合せました。いたずらっこが立ち去ったらつだへんびは、またあの穴へもぐりこむことでしょう。

●この昔話は、「ふるさと瑞浪」のお話のあらすじを短くして掲載しています。

 屏風山の西側斜面の中腹に自生する大ツガは、樹齢推定300年、樹高20m、幹周3.6mの大木です。屏風山登山道から少し外れた場所にありますが、瑞浪市街から見ることができるほどの巨木です。

瑞浪市稲津町
問い合わせ 稲津コミュニティーセンター TEL.0572-68-3201
中央自動車道瑞浪ICより25分 JR瑞浪駅下車タクシー20分 笹平登山口から徒歩30分

屏風山 黒の田の大ツガ