瑞浪市内の中山道には、昔のままの姿で一里塚が残っています。東から、権現山一里塚、八瀬沢一里塚、奥之田一里塚、鴨之巣一里塚で、連続して4ヶ所もの一里塚が残っている例は全国的にもまれです。
権現山一里塚
江戸へ90里、京都へ44里という道標で、樫ノ木坂一里塚とも呼ばれ、石畳とともに中山道当時の姿を偲ばせています。南塚は高さ約5m、径約9m、北塚は高さ約3.5m径約9mです。
慶長8~9年に十三峠の新設工事とともに築かれたものであり、瑞浪市内の4か所のように完全な形で現存している一里塚は珍しく、貴重です。
(県指定史跡)
八瀬沢一里塚
琵琶峠の石畳と一里塚
大湫(大久手)宿と細久手宿の間は一里半(約6km)。琵琶峠は、美濃十六宿で一番高い所にある峠(標高558m)で長さは約1km、古来より中山道の名所の一つです。
ここには日本一長いとされる石畳(全長約730m)が敷かれ、峠開削時のノミ跡を残す岩や、峠頂上の馬頭様(宝暦13年・1763)、東上り口の道標(文化11年。1814)等の石造物があります。
なお、「八瀬沢一里塚」は、ほぼ完全に残っており、江戸へ91里、京都へ43里を示す道標です。
(現地看板より)
奥之田一里塚
奥之田一里塚
江戸へ92里、京都へ42里という中山道の奥之田一里塚です。一里塚は道の両側に築かれ、高さ4m直径12mあります。この一里塚は、ほぼ、完全にもとの姿をとどめています。
(現地看板より)
鴨之巣一里塚
江戸へ93里、京へ41里という道標の中山道鴨ノ巣一里塚です。一里塚は道の両側に一対づつ築かれましたが、ここの場合、地形上北側の塚が16m東方にずらされているのが特徴です。ここからは鈴鹿、伊吹や北アルプスの山々が一望できます。北塚は高さ約3m、直径約11m 、南塚は高さ約3. 5m, 直径約10mです。平成5年に整備されています。
(市県指定史跡)