天狗岩
昔、水上村外山の中腹に恐ろしい顔の天狗様が住んでいました。
当時、村は田代山の鬼にしばしば襲われ、作物を盗まれたり子どもや女性をさらわれたりして困っていました。
ある朝、天狗は鬼たちが村に向かってくるのを見つけ、「今日こそ退治してやる」と決意し、鬼たちの通る崖の上にあらかじめ丸い石をたくさん用意して待ち伏せしていました。
鬼が崖を登ると、天狗は石を転がし落として攻撃しました。
鬼たちは驚き、慌てて逃げ出しました。その後、鬼は二度と村に現れなかったそうです。
以来、村人たちは天狗様に感謝し、親しみを込めて天狗岩と呼ぶようになったそうです。
残された丸い石は「団子石」とよばれ、今も東濃カントリー倶楽部の6番ホール横にあるという。 という伝説があります。




