土岐町庄ヶ洞 津島神社
瑞浪市土岐町4929
【祭神】素盞嗚命
【例祭日】7月第2日曜日
【由緒】創建不詳。「享保二年(1717)八月再興願主土屋善蔵」という棟札があり、それより前に祀られたものと思われる。神社の入り口には文化4年(1807)と寛政4年(1792)の立派な村燈籠があり、また戦没者の慰霊碑も建てられた。近年、ほとんどの神社では拝殿を格子戸等で囲い、格子戸のない所でも腰の高さまでは板囲いなどがしてあるが、この神社の拝殿には全く囲いがない。
(岐阜県神社名鑑より)
祭神 素盞鳴命(すさのおのみこと)
津島神社
瑞浪市土岐町4929番地(庄ヶ洞)
珍しい吹き通しの拝殿
近年、ほとんどの神社では拝殿を格子戸で囲っています。格子戸のない所でも腰の高さまでは板囲いがしてありますが、この神社の拝殿には全く囲いがありません。
また、拝殿と覆殿(おおいでん)が一つになっている場合には、いずれも正面奥に本殿が祀られていますが、ここでは、右奥の隅を格子戸で仕切り、その中に本殿が安置してあるという珍しい様式になっています。
昭和60年、老朽化した拝殿を改築するに当たり、周囲に戸を立てるかどうか協議されたのですが、昔の様式をそのまま伝えようという考えにまとまりました。先人の心を守るという、氏子の方々の敬神崇祖の念はまことに尊いものといえるでしょう。
享保2年再興・本殿は柿葺(こけらぶき)
当津島神社の創建がいつであったかはわかりませんが、享保2年8月(1717)再興・願主土屋善蔵という棟札がありますから、それよりかなり前に祀られたものと思われます。
本殿は小振りながら、柿葺の丁寧な造りになっています。
神社は地域の中心地
津島神社は、庄ヶ洞12軒を見渡すことのできる佳い所に位置し、昔から人々の信仰の集まる所であったと考えられます。
神社の入り口には、文化4年(1807)と寛政四年(1792)の立派な村燈籠があり、拝殿前には樹回り1.8メートルの大杉がそびえています。
拝殿の裏手には、金比羅と秋葉山の古い石祠・文化14年(1817)建立の念仏供養塔が並び、また戦没者の慰霊碑も建てられています。
平成9年には、境内前の斜面を利用して、手作りの子供遊具も設置されました。
神社は庄ヶ洞の人々の信仰の中心地であり、憩いの場でもあります。
提灯と花火で楽しむ例大祭
昭和40年代まで、例大祭は7月15、16日の二日間で行われ、若者や子供の相撲や演芸に興じたり、たくさんの提灯を灯し、花火を上げてずいぶん賑やかでした。
しかし、人口が減り、子供の数も極端に少なくなってしまったので、現在は七月十四日に近い日曜日の午後六時から神事、そのあと、老若男女全員参加の直会と提灯や花火で楽しい夕べとなっています。
(瑞浪市の神社[H10発行]より)
津島神社 念仏供養塔
(文化十四・一八一七・文字碑・念仏供養塔・夜念仏連中)
大型の自然石碑の正面に「念仏供養塔」側面に「文化十四丁丑六月 夜念仏連中十三人」とある立派なものです。
秋葉辻灯篭
(文化十四・一八一七・秋葉大権現・天照皇太神宮・金毘羅大権現・国家安全・施主洞中・願主若者)