■ 三十三霊場

【美濃瑞浪三十三霊場 第28番】薬王山 東仙寺 瑞浪市明世町

御本尊:薬師如来
宗 派:臨済宗妙心寺派

 除病延寺の本尊が祀られているお寺です。境内には三十三石観音が並び、静かで心落ち着く空間です。こちらに薬師如来が祀られたのは、寛永3年(1626年)ともいわれています。

御詠歌
にちげつの みかげうるわし 東仙寺
  やくこにみちし じひのみ心

 戦国時代末期には、この辺りは、織田・武田の勢力が、ぶつかり合うところで、城や砦の攻防が続いていました。
 戸狩村にあった戸狩の砦も例外ではありませんでした。
 農民たちは、家を焼かれ、田畑を荒され、悲惨な生活を余儀なくされましたが、それと共に疫病が度々流行し、多くの人命を失いました。
 そこで信仰されたのが、薬師如来です。除病延寿・衣食満足を薬師如来に心から願ったのです。
 ここに薬師如来が祀られたのは、慶長以前とも、寛永3 年(1626)ともいわれていますが詳細不明です。
 貞享3 年(1686)正宗寺の雲海祖端和尚が再創し、文久元年(1861)3月正宗寺の十二世 禮膿宗和尚が、ここに小庵を設け法灯を再興しました。
 以後、正宗寺の和尚が兼務することが多かったようです。



名号碑(徳本流)

(天保六・1835・自然石碑・書体に特徴あり)
戸狩東仙寺の観音石寵は全市的に見ても立派です。


三十三所観音石像

(文化四・1807・主尊とも三十三体・完全)


聖観音石像

(寛政十二・1800・石龕・立・三十三所石龕本尊)


三十三所観音供養塔

(寛政十二・1800・石龕塔・三十 所供養塔・念仏連中)

(慶応二・1866・文字碑・西国三十三所供養塔)

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