大井宿と大湫宿の間の三里半(約十三・五km)は、起伏にとんだ尾根道の連続で、「十三峠におまけが七つ」とも言われ、中山道の中でも難所の一つでした。
ここは「観音坂」と呼ばれ、瑞浪市の東の端、釜戸町大久後地区に位置しています。
坂の途中の大岩の上には、道中の安全を祈念する馬頭観音像が立ち、坂の西には天保二年(一八四一)銘の「四霊場巡拝記念碑」が建っています。
さらにその西に連なる権現山の山頂には刈安神社が祀られ、山麓には往時駕籠などを止めて休息した、大久後・炭焼の二つの立場跡が残っています。
瑞浪市
(現地看板より)
観音坂の馬頭様
馬頭をいただき、顔面は怒りの相を表し、明王としての性格が強く現れています。ひたすら衆生の苦を救うことを本願とする観音です。道路、旅行、馬の守護神として信仰される神様です。
(釜戸再発見mapより)
西国・四国・秩父・坂東霊場順拝記念碑
釜戸町大久後観音坂(天保二・一八四一・自然碑・西国四国秩父坂東(一人))