鬼岩国定公園に伝わる鬼の岩屋伝説を基にした節分のお祭りです。
鬼岩では福を呼び込むのが鬼であることから「鬼は内、福は内」という掛け声で節分の豆まきが行われます。
他にも福鬼太鼓、バサラ踊りなどが披露されます。
「茂作さは、むごいことだったな、この春に嫁をもらうという矢先に…」池田村の百姓茂作が家の中で何者かに殺されてしまいました。「関の太郎のしわざに違いない」その頃、世の中に恐れられる鬼のような盗賊たちが日吉郷の次月村のいわやに住んでいました。その噂が都まで聞こえ、中村の領主纐纈源吾盛遠は家来を引き連れて鬼退治にでかけました。そこは大きな岩が重なり合ってがけを作り、谷川をわたってうっかり岩づたいに近づくと、どこからともなく太い矢が飛んできてひとたまりもありません。盛遠はカニ薬師へお詣りしました。ご本尊の前にゆらゆら上がる香の煙をみてハッと思いつき、松や檜を切らせ火をつけ煙攻めにしました。するとこらえきれなくなった賊が転げ出てきたところを捕えました。肝心の関の太郎は、その時はうまくのがれてしまいましたが薬師の祭りの日に捕え、御嵩の町はずれでその首をうちました。 ●この昔話は、「ふるさと瑞浪」のお話のあらすじを短くして掲載しています。 |
国定公園鬼岩を訪れる観光客と地域の人々の無病息災を願い、感謝を込めて催される。伝説ではこの巨岩・奇岩を住居にして悪事をはたらいて近郷の住民を苦しめた関の太郎が福鬼としてよみがえり、厄払いをする節分の祭りで、福を運ぶのが鬼であるため、「鬼は内、福は内」の掛け声えで豆撒きを行います。