南垣外の千村氏の円池寺観音堂には、花鳥草木の絵天井があり境内には善光寺如来三尊碑や千村家の変形宝医印塔があります。
竜松山 円池寺(廃寺)の詳細は不明ですが、南垣外 同地南三本松の摩崖仏や山中の十数基の五輪・宝篋印塔は、これに関係するものと思われます。日吉土岐氏に関係があると言われ、円池寺、円通寺などとも呼ばれて、地名にもなっています。
近くには、圓池碑(南垣外円池寺名号石)が建っています。それによると「天正元年(1573)観世音出現…」と書かれています。
善光寺如来三尊碑
日吉町南垣外円池寺 (明治十四・一八八一・善光寺三尊阿弥陀悌文字碑)
円池寺のものは百万遍念仏塔を兼ねた「善光寺三尊阿弥陀佛」角柱塔です。
増福寺の線彫り地蔵尊は、円池寺の寺跡の古井戸からの出土仏といわれて「コシキ地蔵」と呼ばれています。
「善光寺三尊阿弥陀如来」碑1基、宝医印塔2基
堂宇に絵天井ありと言われる
(市内の村堂・石造物一覧より)
南垣外円池寺名号石
濃陽志略抜粋
廃円池寺 在二 南垣外村一 号二 龍松山一 後世廃不レ 知ニ 何時一
(瑞浪市史 資料編より)
円日寺(廃寺)
詳細不明 南垣外 同地南三本松の摩崖仏および山中の十数基の五輪・宝篋印塔は、これに関係するものと推察される。山号竜松山、日吉土岐氏に関係なきか、円池寺、円通寺などとも呼び、地名残る。
「絵天井」は大湫観音堂絵天井と日吉町南垣外の千村氏観音堂それに土岐町桜堂薬師観音堂のものが優れており、大湫のものは堂が再建された弘化四年(一八四七)に三尾静暁峯によって六〇枚描かれ、南垣外のものとともに花鳥草木が中心で色彩もほとんど変化していない。
五輪塔
日吉町南垣外鬼船(七基分・旧円日寺に関係か、日吉支配の土岐支族の墓と伝う、小型)
宝箇印塔
日吉町南垣外鬼船 (三基分・旧円日寺に関係か、土岐支族のものと伝う 小型)
日吉町南垣外円日寺観音堂(一基分由緒不明、旧円日寺に関係か、小型)