下部から基礎・塔身・笠・相輪(そうりん)の四部からなり、宝篋印陀羅尼経を塔中に納めた卒塔婆から始まったもので、「この塔に一香一華(いっこういちげ)を供えて礼拝供養すれば総ての重罪が消滅し、生きては総ての災害から免れ、死しては極楽に往生することが出来る」というものです。江戸初期まで五輪塔とともに全国的に数多く造立されていますが、墓地などへの造立はそれ以後中断し、代わって納経塔・刻経塔などの大型の立派な宝篋印塔が各寺院の境内に造立されました。